花粉症レーザー治療

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花粉症の治療法の一つとして、レーザー治療があります。鼻粘膜にレーザーを照射することで花粉症のアレルギーを起こす箇所を減らし、鼻粘膜のアレルギー反応を鈍くしようという治療です。

治療の時期ですが、花粉症のシーズン前に治療を済ませておくのが理想的です。対象になる人は、1年中アレルギー性鼻炎で悩んでいらっしゃる方や、花粉症のシーズン中、症状がつらくて全く仕事にならない方、お薬の服用を減らしたい方などです。

しかし、治療成績が良く、通常、副作用が無い事から、通常のアレルギー性鼻炎の方にも普及してきている治療法です。

花粉症に対するレーザー治療ですが、2種類の方法があります。 その一つは、比較的低出力で鼻粘膜の花粉に曝され易い部分を焼灼する手法です。

これは鼻粘膜表面の、アレルギー反応が起こり易くなっている部分を軽く焼くことにより、花粉が鼻粘膜に付着しても反応が生じないようにするものです。

この方法では、時間が経って鼻粘膜の再生が起こると、またアレルギー反応が再開しますので、その効果は約1年間と考えられています。

それに対して、鼻粘膜の腫れ上がっている部分を直接削り取る手術法も、もう一つの手法として用いられます。

鼻づまりにはこの方法がとても良く効きますが、粘膜を切るだけに先に述べた方法よりも、やや痛いかもしれません。
このいずれの方法も、術後に反応性の腫れやかさぶたの付着が見られますので、落ち着くまで2~3週間は時間が必要です。

 

術中の痛み、術後の出血、鼻粘膜の過度の萎縮、鼻涙管閉塞による流涙、鼻粘膜の癒着などが考えられます。

また照射すると、反応性に鼻粘膜が腫れ、鼻水、くしゃみが数日続く場合がありますが、多くは1週間以内におさまります。

過度に照射を繰り返すと鼻粘膜が萎縮し、鼻の中にカサブタを形成し易くなって、かえって鼻がつまる可能性が考えられますし、未熟な医師が誤って鼻涙管を傷つけてしまうと、流涙が続くかもしれません。
照射後は、術後の通院をおろそかにすると、鼻粘膜が癒着してしまう可能性があり注意が必要です

 

花粉症レーザー治療の効果は、永久的なものではありません。
効果がある期間は、個人差はありますが、おおよそ1~3年程度です。現在、アレルギー性鼻炎のレーザー治療は保険適応が認められておりますので、通常の医療機関では、以前のように何万円もかかることはありません。
また、平成14年4月からの保険制度改正により、レーザー治療の金額が大幅に引き下げられました。

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